【記事概略】
東西冷戦期の1976年、旧ソ連のビクトル・ベレンコ元空軍中尉がミグ25戦闘機で函館空港に強行着陸。領空侵犯を防げず、日本の防空体制の欠陥を露呈した。ベレンコ氏は米国への亡命を希望し、3日後に渡米した。そのベレンコ氏に外交官として最初に事情聴取したのが天江喜七郎氏(82)だった。事件を公の場で証言するのは今回が初めて。



【推薦理由】
亡命事件から50年の節目に、地元紙が地元で起きた日本と世界を揺るがした事件で何があったのかを当事者にインタビューした貴重な記録だ。地元紙としてのこだわり、執念を感じる。当時、ソ連は日本がベレンコ氏を「誘拐した」など国際社会で反日キャンペーンを展開したが、半世紀後の今日も、日本とロシアの関係は「戦後最悪」と言われるほど冷え込んでいる。天野氏はインタビューでロシアについて「切っても切れない隣国」と強調し「どんな時でも対話は重要だ」と語った。今こそ心に刻みたいメッセージを引き出した記事にもなった。
(推薦者名 代表理事 菅沼堅吾)

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